自費出版と書店(続き)

 自費出版の際に注意したいのは、どこかの書店に並べることはできても、任意の書店に配本することはできないということです。書店は配本を断ることが出来ますから、事前の了解を取り付けなければなりません。どうしてもお気に入りの書店に並べてほしい場合は、冊数や書店コードといった基本的なデータを予め把握しておきましょう。その上で丁寧にお願いする他ありません。また、仮に並べてもらえたとしても、順調に売れるとは限りません。実際、自費出版の本は、そのほとんどが書店から返却されています。

 さて、自著の製本が完成すると、出版社から段ボールに入った書籍の山が届きます。初めて自著を見た時は、誰しも感動するものです。そして著者にそのように喜んでもらうことが、出版社にとってのやりがいでもあるはずです。ただ、届いてからの行動には注意する必要があります。浮かれるのは分かりますが、周りに迷惑を掛けるような振る舞いは避けなければなりません。親しい友人や親類、知人には献本してもよいでしょうが、見知らぬ人に無理に手渡すのは避けた方が良いでしょう。また出来上がったばかりの本を辛辣に批判されることも覚悟しなければなりません。著者である以上、本の内容を褒められることもありますが、同時に批評されるのだという心づもりが求められます。例えば否定的に言及されたとしても、自分の本を読んでもらえたこと自体に感謝しなければなりません。もちろん反論する権利はありますが、感情的に攻撃するのは控えましょう。

 献本に対して、丁寧に礼状やコメントを送ってくる人もいます。そのような人に対しては、真摯に応じましょう。知人であれば、より一層絆が深くなるでしょうし、見知らぬ人であれば、新たなコネクションが出来るかもしれません。

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