分巻するかどうか迷ったら

本を出版するにあたって、ページ数の多い本をどう扱った方が得策か考えてみましょう。一般的に、1冊当たりの総ページ数は、500頁が限界と言われています。これは、本の開き具合、読者が本を持った時の負担度などが根拠となっているようです。それでは、1000頁を超えるよう本を依頼しようとした時、編集担当者はどう対応してくるでしょう。通常では、分巻することを進められるでしょう。そこで次に考えるのが、原稿の進捗状況です。ほぼ完成に近いのであれば、依頼先への経費支払に支障なければ、全頁脱稿も視野に入れて相談することをおすすめします。最終的に分巻となるのは、やむを得ないでしょうが、この方が経済的であるのは間違いありません。分巻ものは、基本的に各巻印刷形式や製本形式あるいは使用用紙などが同じで進められます。ということは、最初はまとめて、として進めていけば結果的に分けたとしても、経済的であることに間違いなさそうです。本自体の一貫性という点でもメリットがあります。ところが、間をおいて発行される分巻ものとなれば、どこかで記述上の不統一が出ることは、覚悟しなければなりません。もっと決定的なのは、既に発行した前巻に誤りが発見されても後の祭り、となってしまいます。内容の統一性維持という点でも、最初は一巻物として進めていった方がよい、という理由です。こうして考えると、たとえ総ページ数が多くとも一巻物で進めていくのが全てよし、と言えそうですが、ここで一つ依頼者側として覚悟しておかなければいけないことがあります。当然ですが、総ページ数が多いということは、それに合わせて各作業のボリュームも大きくなるため、トータル的に大変な作業になるということです。例えば、編集段階のゲラ読み込みの徹底もさることながら、頻出用語や用語句の表記統一、再考箇所や要調査個所の拾い出しなど、全てにわたってそれなりの時間が取られると考えて、いろいろ工夫していくことが必要となります。

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