セルフサービスの欠点と利潤最大化の可能性

自費出版の中でも、セルフサービスはコストを抑えられるため、経済的余裕のない著者、本の仕上がりの出来に拘らない著者にとっては、大変有難いオプションです。しかしデジタル書籍ファイルを自身で作成する必要があるため、自動作成ツールが必須となります。出版社によって取り扱いの有無があり、自分のデジタル化の能力に合わせて選ぶ手間が掛かります。しかし裏を返せば、自らDTPまでこなせるくらいの能力があれば、セルフサービス以外の手段は考えられません。コストを最小化することで、自費出版の収益は想像以上に膨らむことがあります。

 原稿執筆以降の製本化工程に携われる著者であれば、自費出版会社を選択する基準は次の3つです。一つは登録料、二つ目は一部当たりのコスト、三つ目は流通ルート規模です。要は、登録料が安く、一部当たりのコストも低く、それでいて流通ルートが十分確保されている自費出版社を探せばよいわけです。しかし残念ではありますが、そのような出版社は先ず存在しません。2点を満たすのが関の山です。そこでお勧めするのは、著者自身が出版社の役割を果たし、直接オンデマンド印刷会社と交渉することです。もちろん個人で交渉しようとしても相手にしてくれませんから、形だけでも自分の出版社を起業することになります。出版社の起業は簡単ではありませんが、能力と元手さえあれば、実現できます。晴れて出版社名が決まり、ISBNを取得できれば、オンデマンド印刷会社も喜んで交渉してくれます。

 但し、出版社を起業する上で、幾つかの条件が存在します。起業をするのにも時間、労力、少しばかりの資金が必要になります。ですからそれに見合った数の書籍を出版する予定が無ければなりません。思い付きで1冊だけ作ろうとする人は、向いていないでしょう。

フルサービスとセルフサービス

多様な自費出版システムを理解する上で、一つの大別方法があります。それが、フルサービスとセルフサービスです。フルサービスを提供している自費出版会社は主に大手で、著者から原稿を受け付けて以降、ほぼ全てを代行してくれます。印刷や流通は外注することが多く、オンデマンド印刷会社がそれらを担います。とにかく初心者の著者であれば、フルサービスを選択するのが無難です。もちろん代行業務が膨れ上がることから、著者の準備しなければならない初期費用は相当な額に上ります。登録料はもちろんのこと、各種手数料の負担を覚悟しなければなりません。しかし大手のオンデマンド印刷会社、取次業者の手に渡ることを考えれば、人によっては格安であると考えられるでしょう。手数料の負担分をどこかで埋め合わせる必要があるのですが、多くの著者は本の代金に反映させます。つまり印税を極限まで減らすことで対応するのです。初心者の場合、売上を度外視して、一人でも多くの読者の手に渡ることを優先するものです。売上を最初から期待する人は皆無に近いのです。もちろん敢えて代金を高額にすることもできますが、その場合は売れないことを承知の上で対応することになります。フルサービスの利点として大きいのは、著者はコストを覚悟するだけで済むこと、つまり時間を節約することに尽きます。換言すれば、時間を買っているのです。

 フルサービスに対し、著者の仕事量が増える選択肢が、セルフサービスです。執筆以外の工程を手掛けることを、あまり苦にしない著者であれば、コストを相当下げることが出来ます。素人の著者が書籍製作の一部に携わるということは、書籍の仕上がり、完成度は、それなりのものになってしまいます。それでも納得できる人、時間に余裕のある人は、セルフサービスを利用されるとよいでしょう。

自費出版社起業の条件

著者自らオンデマンド印刷会社と交渉、契約するためには、自費出版社を起業する必要があります。起業の条件としては、今後多数の書籍を出版する予定であること、利潤を追求するだけの経営者精神を持ち合わせていること、マーケティング能力を備えていること、元手の準備が無理のない範囲で行われること(つまり経済的余裕のあること)、社会人としての礼節を弁えていること、DTPのスキルを身に付けていること等々が挙げられます。1冊のみの記念出版を目的として起業するのは愚の骨頂ですし、利益を度外視して起業するのも無責任というものです。また、全くの無銭で起業できるものでもありませんし、ビジネスパートナーとコミュニケーションの取れる人でなければ、経営は難しいでしょう。

 そして上述した条件の中でも特に大切なのが、最後の条件、すなわち、自分で製本工程に携われるだけの能力を備えていること、例えばDTP技術が身に付いていることです。複雑なソフトを使いこなせる著者は、それほどいないでしょう。自分が出版社を代行するのであれば、デジタルファイルを作成しなければなりません。DTPの知識が無い場合は、協力者を見つけない限り、起業するのは無謀です。

 ただ自費出版社の起業はハードルが高い分、成功すれば利潤の最大化を実現するのは確かです。単純比較にはなりますが、1部当たりの利益は倍増します。特に著者自身による掛け率設定を認めているオンデマンド印刷会社と契約すれば、利益を高望みすることができるのです。出版業界の掛け率は一般に、書店が40%、取次が60%前後ですが、自費出版であれば、20%という例も珍しくありません。20%なら、表示価格が1000円の自費出版書籍の場合、印刷会社の取り分は200円と印刷代数十円のみなのです。つまり残りの800円弱が全て著者の取り分となるわけです。

自費出版の国際進出

自費出版を考えている著者の中には、国際展開を考えている人もいるでしょう。特に英語で執筆する場合、海外でも読んでもらえれば、大きな満足を得ることができます。実際、大手のオンデマンド印刷会社は、英語圏のあらゆる国々に支社を構えています。そして取次業者の大手も、それらの国々に支社、販路を持っています。ですから、国際的なオンデマンド印刷会社と提携している自費出版会社に委託すれば、最終的には遠くの国の書店に自分の書籍が陳列されることになるのです。

著者がここまでの夢を描いたとしても、それを夢物語であると侮れないほど、自費出版業界は変貌しています。オンデマンド印刷業界が拡大したことで、自費出版の販路は商業出版並みとなり、著者のコストも小遣い程度に抑えることが出来るようになりました。著者は原稿を渡すところまでが仕事であり、以降はただ待っていさえすれば、売上に応じて収入が得られるというわけです。一昔前の自費出版の有様と比較すれば、大きな可能性を秘めていることがお分かりいただけるはずです。

このような実状を踏まえると、自費出版初心者であれば、まずもってインターネット書店大手のオンデマンド印刷を利用すればよいと結論できます。しかし、細かく自費出版業界を学ぶ中で、また自費出版にも慣れていく中で、より利潤を追求できるモデルもあることに気付くことでしょう。例えば、敢えてオンデマンド印刷ではなく、ハードカバー製本を選択する方が、総合的な満足を得られると判断する人もいます。特に予算に余裕のある人は、自費出版会社のそうしたオプションを利用するのです。

自分史のテーマを見つけられない

この文章を読んでくださっているみなさんの中には30代、40代の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自費出版における自分史はたくさんの人生経験がないとだめなのではないか、定年をすぎてからでなければ書けないものなんだと思い込んらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
しかし、自費出版における自分史というのは人に見せる以外にも未来に向かっていくために過去をまとめて生き方の今後の羅針盤としたり、思春期の方であれば現在における自分の人生のあり方を再確認したりすることにも使えますので年令問わず行う価値のある活動だと思います。
そんな中で大きいものから小さいものまで自費出版の自分史のタイトルやテーマをつけていくのが難しいという方も多いと思います。
そこで、私になりにまずは例となるポイントを2点あげてみました。

  • 歴史を振り返る
    私は平成生まれに近い人間なのですが、宗教に関する大きな事件や社会制度の変化、経済の変化をはじめ、ITテクノロジーの発展と共に過去を類をみないほどに社会だけでなくそれにともなって人々の価値観さえもすさまじい勢いで今もなお変化は続いています。
    そんな中私達の世代であれば教育の変化も大きく、ゆとりやつめこみ教育など定義する言葉もかなり増えましたね。
    生きている以上、そういった社会の変化と関わりの無い方はほぼいないのではないでしょうか。
    そういったことに関して自分を語ってみるのはどうでしょうか。
  • 自分のいきざまを振り返る
    先程の歴史の変化について述べましたが次はそれに対して、自分がどのような生き方を選んできたか格好良く言えば生き様のようなものです。
    まだお若い方でも、どんな高校をどのような理由で選んだのか、なにがまだわからなくて、何を知りたいのか、などなどあると思いますが、自分の現在までの生き方についても書く価値が大いにありそうですね。

自分を掘り起こしてみよう

自費出版における自分史のネタ探しにおいて今回は、自分の歩いてきた人生を振り返るということ自分の起源について書くということ以外にみなさんにお役にたてるもの、いわゆるネタの作り方はないかなと考えました。
それでは早速例をあげていきましょう!

  • 趣味について書いてみよう
    若い頃から趣味を持っている方はそのハマっていることの総まとめとして書いてみるのはいかがでしょうか。
    私であれば別に小さい頃からではなく、ごくごく最近の話ですが多肉植物や観葉植物のポトスとサンセベリアを大量購入して
    育てているのでその育て方やおおまかな成長記録のまとめがそれに当てはまりますね。
    自費出版における自分史において、イラストやビデオカメラなどの映像作品などの作品集をつくるのも面白いと思います。
  • 文学をやってみる
    先程の趣味と似ていますが小説やエッセイ、童話、俳句・短歌などはじめるのに道具なども含めた敷居が低いことをしてみるのもいいかもしれません。
    頭の中のことをすぐにアウトプットできるので、みなさんの才能が現れてくるかもしれませんね!
  • 歴史について
    例えば、今住んでいる地域の歴史を学んでみるというのはどうでしょうか。
    私の町であれば、すぐ家の近くにお寺があったり小さいですが神社があったりします。

こういったものは普段目にしますが気にしていないものです。
ですが自費出版における自分史をつくるときにこういったことも調べて見ると自分のご先祖さまのことがわかったりすることもあるかもしれません。

古文書をみたり、そういったことを調べてまとめておくことで、みなさんが作られた自分史を他の人が見たときに効率よくその街のこともわかるかもしれませんね。

原稿つくりのコツ

自分史をはじめとした自費出版において原稿作りとはどのように行えばいいのでしょうか。
原稿作りは手書き原稿とデジタル原稿があると思いますが、それぞれによって制作のコツも変わってくるのではないでしょうか。
それぞれの場合についてみていきましょう。

手書き原稿の場合において、まとめにくくならないように同じ原稿用紙は使ったほうがよさそうですね。
あとで編集者が文字を読んで入力することを考えるとミスが起きないためにも1マスに1文字をしっかりと見やすい字面で書いていきたいですね。
何度も書き直したりすることもあるかもしれませんがその場合は新しい用紙で再度記入してしまったほうが後々のトラブルとそれにかかる時間を考えてもいいのかもしれません。
原稿用紙には通し番号をつけておかないと順番がわからないので、必ずつけておきましょう。
写真やイラストの挿入部分は指示書きも必要ですね。
デジタル原稿の場合はどうでしょうか。
近年だと手書き原稿よりも著者がパソコンでデータを作ることのほうがメインになっていますね。
編集者さんもそれをそのまま文字データとして使用しちるのではないかと思います。
なので原稿に問題がなければ、すぐ編集者さんのパソコンに移行することができるのではないかと思います。
しかし完全に移行できるようにしておくにはフォーマットが違うかったりすることを避けるためにもデータはテキストデータだけにしておくほうがよさそうです。
また、バックアップをとっておくことやもっと気をきかせるならコピーした用紙も渡しておいたりファイル一覧のファイルを作っておいたりなどしてもいいかもしれません。

本の綴じ方

紙媒体として自費出版を行う場合には、当然ながら印刷後に製本をする工程が発生します。製本は大きく分けると、上製本と並製本の二種類があります。上製本はその名の通り上質なためしっかりした作りとなりますが、その分コストが掛かります。並製本は簡易的な作りになる場合が多いですが、コストが安く早めに完成するそうです。

上製本に用いられるものには、糸かがり綴じというものがあります。これは背表紙に糸を通して固定をしているため、糸の部分まで大きくページを開くことができます。例えば写真集や写真の載った図鑑などに使われます。また、写真などを片面印刷し、半分に折った接着面を貼り付けして製本したものをアルバム仕上げといいます。折っているためにページが分厚く、こちらも上製本のうちのひとつです。ページ数の少ないアルバムなどに向いているそうです。

並製本で一般的なものは中綴じと言われ、ページごとに折った紙を針金で固定します。薄めで少しページのあるパンフレットに向いており、安価で大量生産がしやすいです。パンフレットよりページが多い場合は、平綴じという方法を使います。背表紙を針金固定するのに加えて、さらに糊付けをしています。更に文庫本ほどの厚みを持つ場合は針金などを使用しない無線綴じという方法になるそうです。他にも針金も糊も使わないミシン綴じという方法や、穴を開けてリングに通すという方法もあるそうです。一般的な方法以外は、基本的には費用が高くなるということは共通しているようです。

自費出版をする時には、自分の制作したい物に合わせて綴じ方も考えなくてはいけません。ページ数と費用を考えながら、自分に合った方法を選択しましょう。

悪徳な出版社の手口

自費出版を行っている出版社の中でも、悪徳なものがあります。

例えば契約内容が不明瞭である場合や、相場より極端に金額が高い場合などがあるそうです。契約内容に関しては、例えば書店流通を約束していたものの、実際には契約書に記されていないという場合です。

急いで契約を結ばされそうになってもまずは契約内容をきちんと確認し、怪しい点がないかを確認する必要があるでしょう。話を聞く前に、初めにインターネットで検索をして、その出版社の口コミを確認するという方法もあります。評判の良い出版社を選んでおけば、問題は起きにくくなると言えるでしょう。

自費出版のよくある手口として、もうひとつは共同出版を持ち掛ける、というケースがあるそうです。自費出版は全ての費用は自分で支払って本を制作しますが、共同出版は出版社がいくらかの出資をして、共同という形で出版を行うそうです。そのため、自費出版よりも安くなる傾向にあるそうです。

これは小説の分野が特に多いそうですが、まず賞金の出る公募を行い、そこで落選をした人に対して「賞には届かなかったが将来性を感じた、共同出版と言う形でなら出版したい」などと話を持ち掛けるそうです。話を出された人は「賞に届かなかったが実力を認められた、出版社にお金を出してもらえる」と喜んでしまい承諾してしまうという流れだそうです。

しかし共同出版は、初めから出版社が高い値段設定をしている場合、自費出版とほとんど費用の普段額が変わらなくなってしまうそうです。本当に将来性のあるもの、出版したいと思ってもらえるものであれば、こちらがお金を払う必要はないはずです。話を持ち掛けられた時には、本当に共同出版をしても良いのかよく考える必要があるでしょう。

自費出版の編集・校正

文章を書いた後、最後に見直しや推敲をすることは大切です。特に自費出版においては書いたものがそのまま本という媒体になるので、しっかりとした見直しが必要です。また、自費出版はアマチュアが書いた場合が多いので、第三者の目を通すことで文字の間違いなどを指摘してもらうこともできますし、クオリティを上げることができるでしょう。変換や表現の間違い、文章の読みにくい部分や文体の乱れなど、意外と自分では気付けないという部分も多いと言えます。

編集や校正は、それを専門としているプロと言えます。出版社によっては校正・編集をプランとして一緒に行ってくれる場合も多いそうです。ただし、出版社によっては回数が決まっていてそれ以上は行ってくれない場合や、簡単にしか見てもらえないという場合もあるそうです。どれだけ対応してもらえるかしっかり確認の上、自分に合った出版社を選ぶことが大切と言えます。元々プランに組み込まれていないという場合は、編集・校正自体を諦めて全て自分で行うか、別の外注を探す必要があります。ただし全て自分で行うという場合、よほど慣れている場合でなければ非常に難しいと言えます。その場合は、書いたものを、時間を置いて見直すなどの工夫をして、なるべく第三者の目に近付けて読み直すことが大切です。しかしあくまで自分で書いたものを自分で読み返しているので、全体の流れを客観的に見ることができない場合や、そもそも間違えて覚えている表現を正せない場合も多いので、プロに頼んだ方が安心と言えます。外注で頼む場合、文字数によって単価が変わってきます。専門的な内容かどうかや英文かどうかなどでも変わってきますので、よく調べる必要があるでしょう。