書店で本の構想を練りあげる

自分の本を「自費出版」するにあたって、書きたい本のテーマが見えてきたら、書店に行き、売り場を見てみましょう。自分が興味・関心を持っているテーマにこだわらず、いろんなジャンルの売り場を見ることをお勧めします。それによって、自分が書きたい本は、どのジャンルに当てはまるのかがわかります。また市場のニーズを把握することができ、頭の中にある本のアイディアをブラッシュアップすることにつながります。書店全体をぐるっと見渡せたら、今度は、自分が書きたいと思っている本に近いテーマを取り上げている本(「類書」という)を探してみましょう。類書が見つかった場合は、その本がどのような内容を、どのような切り口で構成されているのかを見てみます。これを「類書調査」と言います。出版社の編集者も、この類書調査を日ごろから行っています。類書調査によって、読者ターゲットが絞り込めたり、類書の中でも売れ筋の本の傾向がわかります。また数多ある本のなかで、表紙カバーは何色が目立つのか、どんなデザインが好まれるのか、ということもわかります。プロの編集者のように売れる要因を分析する必要はありませんが、類書を見ているうちに、自分のアイディアに売れ筋の傾向を取り入れた本の構想が浮かんでくることがよくあります。読む人に喜ばれるための本を作ろうという意欲もわいてきて、さらに自費出版の楽しさがさらに増してくるでしょう。このようなメリットを期待して書店に行くのですから、いくつものフロアに売り場を備えた大型書店ではなく、さりとて小さい書店でもない、一つのフロアですべてのジャンルの本を見ることができるような書店がお勧めです。

自分の本をイメージしよう

自分の本を「自費出版」したいと思ったら、自費出版のサービスを提供する専門業者・出版社を当たる前に、まず自分がどんな本を作りたいのかをイメージしてみましょう。イメージすることによって、どんな業者・出版社の、どんなサービスを利用したらよいのか、どれぐらいの予算を準備しておくべきかがわかりますし、出版の打ち合わせに入ってからも、実りある話し合いができるでしょう。ただ漠然と、自分が作りたい本は何だろうと考えていても、イメージはなかなか浮かんでこないものです。本を出版する目的は何なのか、ちょっと考えてみましょう。たとえば、「名刺代わりに本を出版したい」という目的があれば、「自分が仕事をする中で得た専門知識やノウハウ、体験を伝える本にしよう」ということになるでしょう。また、自分がこれまで体験したことを伝えたいのであれば「自叙伝にしよう」とか、人生観や価値観を表現したいのなら「エッセイ風にまとめよう」とか、うっすらイメージが見えてくるでしょう。それができたら、今度は、本を出版することで自分が実現したいことは何なのかを考えてみましょう。労力とお金をかけて本を出版するのですから、読んでくれる人に喜ばれるものを作りたいと思うのではないでしょうか。このように第三者に喜ばれる、という条件が加わることで、自分が書きたいテーマが見えてきます。ビジネスチャンスが広がるなど、自分の仕事に何らかの成果が現れることを期待している場合は、読者は顧客あるいは見込み顧客ということになります。すると、顧客が知りたいことは何か、顧客が困っていることは何だろうと深堀りしていくと、より具体的なテーマが見えてきます。テーマが見つかったら、業者・出版社の担当者に見てもらうことを想定して企画書を作成します。

単行本と文庫本

自費出版する上で必要になる知識の一つに、製本形式の違いがあります。よく耳にする形式に、単行本、文庫本、新書等がありますが、皆さんはこれらの違いをご存知でしょうか。単行本とは字義通り、単独で刊行される本を指します。その一冊で完結しているという意味で、叢書や全集の中の一冊とは区別されます。一般に単行本の典型として知られているのは小説やコミックでしょうが、実用書やビジネス書であっても単行本と呼んで差し支えありません。実は単行本であることを示すマークが書籍には存在します。Cコードと呼ばれるもので、2桁目が0であれば、正式に単行本と認定されたものになります。全書籍に占める割合が最も高い形式ですから、見た目については今更説明する必要もないでしょう。  単行本は刊行に至るまでの経緯によって2つに大別できます。一つは過去に雑誌等に連載されたものを、改めて纏めて一冊の書籍に仕上げたものです。もう一つは書下ろしの書籍です。前者は連載時の原稿料と、書籍の印税とが対価として発生するのに対して、後者は印税のみが支払われます。  ところでコミックスはその性質からして叢書に当たると思われやすいのですが、実はCコード上は叢書に分類されていません。「雑誌、書籍、コミックス」という大分類が存在するため、もはや書籍ですらないわけです。但し、出版社による扱われ方は、Cコードに反していることもあります。  単行本の種類として、ハードカバーとソフトカバーとが存在することはよく知られていますが、出版業界では前者を上製本、後者を並製本と呼ぶことがあります。ハードカバーの本は高級本として、価格も高く設定されています。とにかく装丁がしっかりしていることから、保存にも向いています。

影響力のある本と作家

出版社はベストセラー作品が生まれると、その作品の影響力、著者の為人を分析し、様々な可能性を思案します。例えばその本で使用された専門用語が人口に膾炙するようになると、一定の影響力を持っていると判断します。また、ベストセラーがロングセラーとして影響を与え続ければ、一層評価を高めます。著者の為人については、メディアへの出演を軸に、売り出せる人物かどうかを判断します。作家としてのオーラがあることは必須として、その他にも「流暢に話せること」「独創的な会話を繰り出せること」「容姿が優れていること」といった条件が一般的となっています。  1流作家になるためには、ヒット作を生み出した後、出版社のこうした要請に上手く応える必要があります。もちろん断ることも出来ますが、作家としての地位を長く保ちたければ、出版社との関係性を重視しないわけにはいきません。特にメディアへの露出は頻繁に要請されますから、それに向けての準備は欠かせません。例えば企業に勤めている人であれば、会社の許可を取り付ける必要があります。SNS等も、匿名にしたり、過激な書き込みを避けたりするなどの配慮が必要となります。  ところでヒット作を生み出す作家には、どのような特徴が垣間見えるのでしょうか。これは出版業界の人間にしか分からないことですが、自己主張の強い人は注目される傾向にあるようです。もちろん謙虚にならなければならない場面では、そのように振舞うことも出来る人を指します。彼らは状況に応じて適切な振る舞いを実践できる人たちであり、出版社としてもそれを魅力と捉え、仕事のオファーを行うのです。

文学賞の受賞と商業出版

自作のフィクションを上梓したいのであれば、文学賞を受賞する他ありません。しかし過去に文学賞を受賞できた人は一握りの天才たちであり、彼らは数千倍もの競争率を突破した人たちです。そこに仲間入りするのは、およそ現実的ではありません。ですからどうしても諦められない人は、先ず自費出版に挑んでみるのも選択肢でしょう。しかし自費出版からすぐに商業出版が実現するわけではありませんから、しばらくは自費出版の制度に順応する必要があります。自費出版を始める契機は人によって様々ですが、経済的余裕さえあれば、誰でも始めることが出来ます。  自費出版で世に送り出す本の出来が、商業出版の実現に関係することは言うまでもありません。出版関係者とのコネクションなどの外的要因は運に左右されますから、先ずは自費出版する本の中身を充実させることに心血を注ぎます。その内容に光るものがあれば、出版社が興味を持つこともあるでしょう。自費出版するためには、専門業者を利用するのが一番です。最近は多くの自費出版業者が存在するので、じっくり比較検討しましょう。業者は全ての工程を一括して請け負っているところもあれば、一部の工程に特化して受注しているところもあります。目的に合わせて選択するようにしましょう。もちろん大手の出版社や印刷会社も自費出版を手掛けているところがありますから、HP等を参考にされるとよいでしょう。  最近は自費出版の件数が増えていることから、同時にトラブルの類も耳にするようになりました。特に経費に関する認識に隔たりがあると、後々トラブルに発展することが多いようです。

表紙のデザイン

 表紙、帯のデザイン考案は、自費出版であってもスケジュールが決まっています。ですから著者は迷惑を掛けないように、手際よく済ませる必要があります。デザインに用いる素材は様々で、写真を使うこともあれば、文字だけで済ませる人もいます。どうしても思い浮かばない場合は、デザインの全てを出版社に委ねることも出来ます。その場合は、出版社が外注する形で、プロのデザイナーが作成してくれるでしょう。本のテーマに合わせて考案された幾つかのデザイン案が送られてきますから、比較検討して選択しましょう。コツは直感で決めることです。迷った時は、信頼できる知人に相談するのも良いでしょう。
 表紙、帯を軽んじてはなりません。これらは本の顔とも言うべき大切な役割を果たします。読者が最初に目にするのは表紙ですから、その時点で印象が薄ければ手に取ってもらえないかもしれません。後悔しないように直感で決めることをお勧めします。出版社によっては、完成サンプルだけでなく、見本誌や色見本を届けてくれることがあります。見本誌は完成品と同じサイズのもの、色見本は表紙に実際に使われる色です。これらの見本が送られてきた時点で、大体のイメージを作り上げておいた方が無難です。繰り返しますが、製本にはスケジュールがあります。表紙のデザインにはなるべく時間を掛けない方が、製本は成功裏に終わりやすいものです。というのも、デザイナーが仕事の遅い人であった場合、思わぬ形で遅れることがあるからです。デザインにそれほど拘らない場合は、手元にある写真を使うのも選択肢です。写真は大きなインパクトを与えるため、本のテーマに合致したものを選ぶようにしましょう。見栄えの良い写真であっても、本の内容と関係の無いものであれば、読者を困らせることになります。

出版社とのやり取り

 自費出版をしていく中で、原稿の執筆と、その校正・添削を中心に、著者と出版社は何度もやり取りすることになります。ですから、メールや封筒は簡潔に、且つ失礼が無いように作成します。原稿を郵送する場合は、封筒に宛名を記入しなければなりません。社名だけでなく、必ず担当者の氏名も入れるようにしましょう。もちろん自分の氏名は裏に書くわけですが、用件を小さく付記すると、丁寧な印象を与えます。例えば、「添削完了」といった文言だけでも有効です。
 原稿をメールに添付したり、封筒に入れたりする際、簡単な文章を添えておくのも大切です。挨拶文でも構いませんし、「確認をお願い致します」等の用件でも結構です。とにかく何の説明もない状態で送るのは控えましょう。また、連絡先は明記しておくに越したことはありません。出版社からは担当者の連絡先が伝えられるはずですから、著者も同様にメールアドレスや電話番号を開示する必要があります。
 さて、原稿のやり取りが一通り終われば、今度は表紙と帯のデザインに移ります。実はデザインにかけられる日数はそれほどありません。というのも、ゲラ刷りが終わる頃には、出版社でスケジュールが確定しているものだからです。発売時期が決定すると、それに合わせて行動しなければなりません。もちろん多少の融通は利くでしょうが、いい加減な対応をしてしまうと、何度も電話やメールで催促されることになります。出版社が提示するスケジュールは、かなり細かく指定されているのが通例です。ゲラ刷りの回数は定められていますし、表紙のデザインにも締切日が設定されています。ですから迷惑を掛けないように、手際よく進める必要があるのです。

自費出版と書店(続き)

 自費出版の際に注意したいのは、どこかの書店に並べることはできても、任意の書店に配本することはできないということです。書店は配本を断ることが出来ますから、事前の了解を取り付けなければなりません。どうしてもお気に入りの書店に並べてほしい場合は、冊数や書店コードといった基本的なデータを予め把握しておきましょう。その上で丁寧にお願いする他ありません。また、仮に並べてもらえたとしても、順調に売れるとは限りません。実際、自費出版の本は、そのほとんどが書店から返却されています。

 さて、自著の製本が完成すると、出版社から段ボールに入った書籍の山が届きます。初めて自著を見た時は、誰しも感動するものです。そして著者にそのように喜んでもらうことが、出版社にとってのやりがいでもあるはずです。ただ、届いてからの行動には注意する必要があります。浮かれるのは分かりますが、周りに迷惑を掛けるような振る舞いは避けなければなりません。親しい友人や親類、知人には献本してもよいでしょうが、見知らぬ人に無理に手渡すのは避けた方が良いでしょう。また出来上がったばかりの本を辛辣に批判されることも覚悟しなければなりません。著者である以上、本の内容を褒められることもありますが、同時に批評されるのだという心づもりが求められます。例えば否定的に言及されたとしても、自分の本を読んでもらえたこと自体に感謝しなければなりません。もちろん反論する権利はありますが、感情的に攻撃するのは控えましょう。

 献本に対して、丁寧に礼状やコメントを送ってくる人もいます。そのような人に対しては、真摯に応じましょう。知人であれば、より一層絆が深くなるでしょうし、見知らぬ人であれば、新たなコネクションが出来るかもしれません。

自費出版と書店

 自費出版で負担できる費用は限られるでしょうから、多くの初心者は初めから書店に並べてもらうことを諦めています。しかし実際は楽観視できるものです。書店への配本は、確かに売れ行きの見込みに基づいて行われますが、冊数にこだわらなければ、新刊は大体店頭に並べてもらえます。そして流通の事情に詳しい出版社であれば、上手く交渉してくれるため、著者は大船に乗ったつもりで依頼することが出来ます。流通に関しては、自費出版も商業出版も、基本的な方法において変わりません。主流は2大問屋を介して、書店やネット書店に配本してもらいます。この「問屋方式」はさらに2つの手段に分かれており、委託配本と注文配本とがあります。委託配本は問屋から自動的に配本されるもので、書店の注文は関係ありません。一方、注文配本は書店が注文しない限り、配本されることはありません。

 ではその他の流通方法にはどのようなものがあるのでしょうか。簡単に言えば問屋を通さず、直接書店に依頼する方式なのですが、この方式も幾つかの手段に分かれています。一つは、書店と棚(スペース)を単位とした契約を取り交わすことで、配本されるものです。当該出版社専用の棚を作ってもらい、そこに出版社から直接配本されるというものです。また、書店に営業をかける手段も存在します。但し、最近は大手の書店の場合、営業を断っているところもあるようです。

 流通に通じている出版社に任せれば、独自のルートも駆使して夢を実現してくれるはずです。書店、図書館、ネット書店に自著が並ぶ様を想像して下さい。自費出版の魅力が分かることでしょう。

許可証の重要性

古物商許可証というものは持っていれば、安心ですが持っていない場合、例えば利益が発生する取引を古いものなどを用いて行う場合であっておかなければならないという風になる場合が多いという風に言われています。そして、自分自身が購入した古本などを利益を目的として、値段を設定して販売する場合には、きちんと届出が必要だということも覚えておかなければならない理由でこのような証明を代表するのが一般的に言われている古物商許可証であるという風にいえるわけです。当然のことながら、これによって許可された番号がなければインターネットでどんなに小さな店であったとしても開くことができず実店舗でももちろん1日たりとも営業をすることはできないということを覚えておくことがいるようで、特に、店舗を持つ際にも重要になってくる資金の調達という面においてもローンを組んだり銀行から融資を受けたりする際にも、古物商許可証の番号が必要になるため支援を受けられないという点も大きな痛手であるという風に言えるでしょう。そのような意味も込めてきちんと正当に古物商許可証の証明を取得するということが重要だという風に言えるかもしれません。出版業に関わりたいという人にとってみると、このような証明を取るのは難なく済むかもしれませんが、何も保証がない古本業などに関わるということになればいささか不安はあるという風に言えるのではないかと考えられます。インターネットなどでよく聞く話ですが、副業で古本屋を営業して繁盛している、などという風に言われるケースもありますが、そのようなケースで順調に成功する例は非常に稀で、ほとんどの人は両方がうまくいかなくなってしまい人生が破綻してしまうというようなケースに陥ってしまうパターンが多いのではないかと推測できるわけです、また、初心者の方にもありがちですが自分自身の家を倉庫の代わりにして鍵をしてみたい、などという風に考えている人も多いという風に言われていますが、残念ながら場所がすぐに埋まってしまい管理が上手にできなかったりするほか、生活と切り離して仕事を考えられなくなってしまうなどあまり大きなメリットはないという風に言ってしまってもいいかもしれませんね。