PDFとアクロバットリーダー

PDFファイルとはPortable Document Formatの略で、アドビシステムズが開発した文書交換フォーマットで、同時にPDFファイルを見るアクロバッ トリーダーも発表されました。日本語が扱えるPDFが登場したのは、 3年後の96年からです。 それまでは、異なるプラットフォーム上、あるいは同じアプリケーションでも異なるバージョンにおいては、 手軽に文書をやり取りすることができませんでした。ア ドビが開発したPDFは、特定の環境に左右されずにすべての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できる特性を持っていたことから、印刷現場では校正や出力用ファイルとして、あるいはデザイン事務所などとの コミュニケー ションツ ールとして広く利用されています。 最近は、各種DTPソフトで作られたテキストファイル やデザインデータを、 PDFファイルにしてそのまま印 刷工場に持ち込まれるなどしています。

 

主流となったPDFとXML

PDFではフォント、文字サイズ、画像、色情報、レイアウトなどの電子ドキュメントが、他のパソコン であっても、変わらず再現できることかう、 DTPに不可欠なフォーマットになりました。

 

ファイルデータの圧縮

PDFファイルのもう 一つの特徴として、データ容量の圧縮が可能になることが挙げられます。 印刷用に作ったデータは写真やイラスト、文字量などから大容量になることが多く、 Webによる送信には不都合な場合が多くありました。しかし、ファイルをPD Fにすることで、 10分の1くらいまでの圧縮が可能になり、データ送信が行いやすくなりました。さらに、(Adobe-Acrobat)の機能によって、 PDFファイルにコメ ントを付けられることから、印刷現場との校正のやりとりにも使えるようになり、データ入稿の標準的なフォーマットとして、広く活用されるようになりました。

 

PDF/X

印刷会社へのデータ入稿にあたっては、デザイン会社 など送信した側からのソフトウェアやフォント、OS などに違いがあっても、 印刷会社としては入稿されたレイ アウトデータのすべてに対応する必要があります。そのため、 印刷用のPDFの作り方としてまとめた規格として、 PDF/Xがあります。

グラフィックの交換を容易にするために、ルールが定められています。例えばPDFに埋め込みが可能なフォントの使用についての規定や図版、画像などすべてのイ

メージのカラーについては、印刷では必須であるCMY Kおよび特色であること。また画像(写真)は出力用の実 データを使用することなどです。

 

XML文書の活用

XML(Extensible Markup Language)は、 PDFと並んで注目されている技術で、インターネットでの閲覧やデータベースの構築、DTPへの利用などに使われています。 XMLは、文書の意味や構造を記述するためのマークアップ言語の一つで、「タグ」と呼ばれる特定の文字列で地の文に情報の意昧や構造、装飾などを埋め込んでいく仕組みです。 マークアップ言語として最も身近なものは、 Webブ ラウザの表示で使う HTMLですが、XML文章でも、 web用のスタイルシートを用意して、インタ ーネットで閲覧できるようにするほか、DTPのレイアウト ・ソフ トを通して、XML文章から印刷の組版を作ることも可能です。 電子書籍で使われているフォーマッ トは、EPUBをはじめとしてその多くがXMLをべースにしています。 また、DTPレイアウ ト・ ソフ トもXMLの読み込みをサポートしています。